【経験談】内定取消事件。理由は「結婚の予定がある」「将来的に妊娠して職を離れる可能性がある」から。

もう何年も前の出来事です。

転職エージェントを通じて転職活動を続けて半年が経ったころ、ある企業から内定を頂くことができました。全国的に有名なメーカーの子会社でした。

内定通知書を受け取り、入社説明を受けた翌日、エージェントの担当者から「内定取消」との知らせが。理由としては、「婚約中である」「将来的に妊娠して職を離れる可能性がある」ということでした。

振り返ってみても納得いかないことがあります。何が正しい対応だったのか今でも分かりませんが、同じような目に遭う方が減ってくれたら、という思いで記事に残しておきます。

案件紹介から内定取消まで

第二新卒で、エージェントを通じて初めての転職活動を開始

当時は在職中でしたが、メンタルの不調で転職を決意しました。業界大手の転職エージェント(Aとします)に登録し、応募書類の添削指導を受けながら、紹介案件へ応募を続けていました。

書類は通過するものの一次で選考落ちしてしまうことがほとんどでした。「書類選考を通過したということは、経歴は申し分ないということ」というエージェントの話を真に受けて(今思うと恥ずかしくて顔から火が出そうです)、全く企業研究などの対策を行わずに面接へ出向いたのが大きな敗因だと思います。思いあがった感じが先方にも伝わってしまったのでしょう。

そんな中、Aから紹介された企業(Bとします)。

書類選考を通過し、人事担当者からは異職種ながらこれまでの経験を評価していただき、とうとう内定を獲得することができました。最終面接では厳しい質問が続きましたが、同席した人事担当者のフォローに助けられました。かなり猛プッシュをかけて頂いたのが伝わった面接でした。

内定取消の知らせ

エージェントAから内定通知を受領後、直接入社書類を取りに来てほしいとのことで、企業Bへ訪問しました。

人事担当者と総務部長が同席のもと、入社に関する説明を受けました。入社書類を作成する都合上、婚約者(現在の夫)と結婚に向けて同居を開始していることを伝えました。

「そうですか、おめでとうございます。当社にも子育て中のママ社員がおりますよ」と聞き安心しましたが、誤解のないよう、今現在妊娠はしていないこと、そして当面その予定はないこと、早く仕事に専念してチームの戦力となりたいことを改めて伝えました。

その翌日、エージェントAから電話がありました。企業Bからの内定を取り消すというものでした。理由としては、「近く結婚の予定があり」「将来的に妊娠・出産で職を離れる可能性があるため」ということでした。

内定取消、その後

企業Bから直接の説明、ましてや謝罪等はありませんでした。

内定時、転職エージェントAからは「今後のやりとりは全て応募者と企業で直接行ってほしい」との指示がありましたが、内定取消の一報後、(当然ですが)企業Bからは一切のコンタクトはありませんでした。

不誠実な印象を受けるとともに、むくむくと不信感が大きくなってきました。入社説明を受けたとき、いくつか書類を取り交わしていたためです。

長かった転職活動が報われて、きちんと全文を確認できていなかったかもしれない。ひょっとすると私に不利な条文があって、可能性はゼロに等しいにしても、損害賠償請求を受けたりすることはないだろうか。

社労士や労働基準監督署に相談しました

取り交わした書類の性質上(詳細は控えます)、入社予定日であった日に出社しないことで、「労働契約の不履行」と捉えられるリスクがあると判断し、当時つながりのあった社労士や労働基準監督署に相談に伺いました。

目的は2つ。

  1. どう転んでも私に不利がないよう万全の態勢で挑むために、これからの行動の裏付けをすること。
  2. そして企業の実名を告げたうえで、労働基準監督署への相談実績を作ること。

このとき労働基準監督署へは、これまでの経緯を文書化したものと、転職エージェントAとの電話を録音したデータも押し付けるようにお渡ししてきました。万が一、「こちらでは何も聞いていない」と言われてしまうことのないよう、「処分しにくい」媒体をお渡ししました。今振り返ってみると、疑心暗鬼で誰も信用できなかったことが分かります。執念ですね…。けれどもそれくらい、地場では影響力のある大企業の子会社だったのです。

「企業都合による内定取消」を明文化した書面を受け取りました

最終的にエージェントAを通じて、企業Bには「応募者(私)には落ち度がなく、内定取消は企業Bの一方的な都合によるもの」という通知を発行させました。

エージェントは終始煮え切らない態度で苛立ちましたし、この通知書を作成させたことで企業Bにペナルティを与えられたわけではありません。何か法的な拘束力があるかと言われれば、微妙なところでしょう。

時間も手間もかかりました。それでも、相反する「泣き寝入りはしたくない」と憤る気持ちと「もう二度と関わりたくない」というネガティブな気持ちの落としどころは見つけられたように思います。

内定取消から数年が経った今

新たな募集が

この事件から数年後、転職情報サイト上に、企業Bの求人情報が掲載されました。

ポジションは、私が受けた内定とほぼ同じもの。前任者の退職に伴う欠員補充が募集の理由であるとのことでした。

私の代わりに入社した女性社員が「将来的に妊娠・出産で職を離れる可能性がある」という理由で「寿退社」を余儀なくされ、今回の募集に踏み切ったのかな、とぼんやりと考えました。

募集要項には、「産休・育休取得可能です!」の文字が躍っていました。

その後の私

この経験を打ち明けると、「そりゃあ結婚するなんて言っちゃダメだってば~」と笑い飛ばされることも結構あります。同じ立場で迷っている女性がいたら、今の私も「入籍まで隠し通すべき!」とアドバイスすると思います。処世術です。

それでも、企業Bのこの振る舞いを「正しい行為」として認めることは、絶対にしたくありません。

その後しばらくして、「婚約者と同居中」だった私を採用してくれる企業に巡り合いました。

育休後に復帰した女性社員も多く、限られた時間の中で成果を残している方ばかりでした。介護休暇を取得された役職者もおり、育児に奮闘するパパ社員は数えきれないほど。

様々なバックグラウンドを持った同僚たちと尊重し合い、効率的に仕事をすることを教えてもらえた職場でした。企業Bとはご縁がなくて大正解だったのかもしれません。

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