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かけだし個人事業主@在宅ワーカー、たまに会社員。

【経験談】「ヤバい」会社に入った話

もう時効だと思うので書きます。

以前の離職中に、ずっと家にこもりきりなのも暇なので、街に出がてらパートでもやろうかな、と思い立ちました。タイミングよく、求人サイトで時給・仕事内容も申し分ない(というか負荷が低そう)募集を発見。すぐに面接をしていただきました。事業所長とお話もはずんで採用していただくことに。

結論から言うとここがとんでもない会社で、何が「ヤバい」のかと言えば全てが「ヤバい」、お粗末なのですが、面白おかしく知人に話すと結構喜んで聞いてもらえるので記事にしてみました。フェイクも混ぜていますので、フィクションとして笑って読んでみてください。

ここがヤバい【1】:社内規定・内部統制

入社する社員に実印を押印させた誓約書と印鑑証明を提出させる

入社時に提出する誓約書には、「業務上発生した損害については、故意過失を問わず無限に損害を賠償させる可能性があります(意訳)」という旨の記載がありました。

数社の入社誓約書を見たことがありますが、こんなに不安な気持ちにさせられたものは初めてでした。故意過失を問わず!無限に!

正社員の定義が「有期契約社員

正社員と聞いてどんな雇用形態を想像しますか?無期雇用=正社員というイメージがありませんか?

ところがこの会社は「正社員採用」として応募者をつのって、入社日以降に締結する雇用契約書の段階で「弊社の正社員とは"1年更新の有期契約社員"を指します」と説明するのだそうです。

社員の個人情報の管理がお粗末

応募時の履歴書や職務経歴書はもちろん、社会保険等の手続きに必要な個人情報もすべて、施錠されていない書庫に保管されていました。導入当時話題だったマイナンバーも。詳細は控えますが、給与の支払対象人数は1,000人以上ありました。

会社資金の横領が容易な環境

従業員でも役員でも何でもない「社長の娘」が会社名義の現預金を自由に引き出せる仕組みになっていました。月次決算時に初めて不足が分かるそうです。出納業務もルーティン化されていませんでした。

ここで先の誓約書の文言を思い出すと、差額の補填まで強いられるような気がして、目まいがしそうです…。

ここがヤバい【2】:従業員の意識

失踪社員の借金の督促連絡がある

退職したはずの社員が「残務処理」として無給で業務を行なっている

毎月45時間超えの残業が横行、もちろん無給

若い社員が多かったようですが、彼らはこの状況に不満を持ちながらも疑問を持つまでには至っていないようでした。60時間以上のサービス残業をしていたという方のお話も聞きました。

「悪いこと」のお手伝いはしたくなかったので辞めました

企業としての体を成していない組織。私の仮説は…

私がこちらの会社に身を置いていたのは本当に本当に僅かな期間でしたが、「オーナーが身内の私腹を肥やすことだけを目的としたペーパーカンパニー」というのが私の結論です。少し興味が湧いたので、「損益通算」「グループ法人税制」「ペーパーカンパニー」「ホールディングス」とか調べて仮説を立ててみましたが、多分正解だと思います…

ちなみに、「正社員」という雇用形態について、法律上の定めはないようです。ですので、「常識的に考えたらアウトだけど法律上はセーフ」といったところでしょう。

自分の個人情報の預け先として、信用に値するか

適法・違法の問題以前に、「社会通念上妥当か」という物差し・バランス感覚で仕事をするのがビジネスパーソンだと私は思います。これが欠けているのは相当危険です。会社ごっこではないのですから。

大企業がコンプライアンスで窮屈に縛られていくなか、こんな中小企業が野に放たれたままであれば、新卒学生が大企業病になるのも頷ける気がします。

最後になりますが、これをご覧の方で転職活動中の方がありましたら、「個人情報の渡し先として信用に足る会社か」という尺度も頭の片隅に置いてみてください。

例えばマイナンバーですが、使途は将来的にもっと拡大していくはずです。原則生涯に渡って不可変なものです。取り扱いは慎重に!

顧客情報と同様に従業員情報も正しく取り扱っているか。実際には入社後、限られた業務にあたる方しか知ることができないかもしれません。それでも入社前に「あれ?この会社ってもしかして…」と思ったら、少し立ち止まって考えることをおすすめします。